Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

国民的ヒーロー。

またまたオリンピックの話になるが、書きたいんだからしょうがない(笑)。といっても女子マラソン日本金メダルでも、世界一速い男の話でもない。

テニスの男子シングルス決勝は、第10シードのニコラス・マス(チリ)がフルセットの末、ノーシードのマーディ・フィッシュ(米国)に6−3、3−6、2−6、6−3、6−4で競り勝ち、金メダルを獲得した。(共同) (08/23)

アサヒ・コムによるとたった3行で終わってしまったこのニュース、勝ったのは先日書いたチリの選手。実はこのシングルの決勝の前日も、ダブルスの決勝でフルセットの末、金メダルを取っているのだ。それもその試合が終わったのが午前3時近く、寝たのが朝の6時半だそうである。
そしてシングル決勝の試合、第1セットを取得後、足がおかしくなり出す。解説者によると、試合中に足に故障が出る場合、4つの原因があるそうだ。たとえば足が冷えてしまった場合や、無理に伸ばしてしまった場合、もう1つは失念したが、最後の1つは体力を使い果たした時だそうで、彼の場合はこの最後の原因による物だそうだ。そりゃそうだよな。数時間前にフルセットの試合をしたばっかりなんだから。その影響か第2,第3セットを落としてしまう。しかしそこからチリのサポーターの応援をうけ気力で盛り返し、結局セットカウント3−2で勝利。
オリンピック史上いままでチリは金銀銅いずれのメダルも取ったことがなかったそうだが、この24時間で2つの金メダルを取ったことになる。国民的ヒーローになること間違い無しだろう。24時間で10セットをこなすというのも凄い。
今回はマッチポイントでストリングを切らなかったが、最後のゲームの前にラケットを入念に調べ、結局そのまま使い続けた彼、今回は切れないと踏んだのか、あるいは験をかついだのか?いずれにしろ勝ってめでたしである。