Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

血の味。

それはお昼を食べに行く途中の車中での会話。Mt.Diabloの話をしていて、「初めて血の味がするぐらいプッシュしたんだよ、ハハハ。」と言ったら、車中が一瞬の沈黙の後、「大丈夫?」とか「医者に行った?」とか。耐久系のアスリートの間だと結構普通に聞く話なんで気軽に話したけれど、そうだよなぁ、やっぱり普通聞いたらびっくりするかも。
で、気になったんでなんで血の味がするのかちょっと調べてみた。サーチして見つけてきたのはこの文献:

We tested the hypothesis that, in elite human athletes, the high capillary pressure that occurs during severe exercise alters the structure and function of the blood-gas barrier.

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アブストラクトをさらにかいつまんで要約するとこういうことらしい。
肺は肺胞を包む毛細血管の壁を通して赤血球からCO2を排出し、肺からO2を赤血球に戻すことによって機能している。ただこの壁が非常に薄いため、激しい運動時は毛細血管の圧力上昇の影響を受けてうまく機能しなくなるらしい。その結果CO2->O2だけでなく赤血球も壁を通して肺に入ってきてしまい、呼吸でその赤血球が口まで届いて血の味になる様子。なるほどねぇ。
ということでやっぱり特に気にするほどの事はない様子。