Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

今日のソマリ語:bofis

= 全く別の国で一から人生やり直すという空想。

アメリカのグリーンカード取得方法にはいろいろあるけれど、特別なスキルを持っていない場合、最も可能性が高いのが永住権ロッタリー。人種の多様性を重んじるアメリカが移民の少ない国の人々に永住権をくじで配るもの。偏見なんだが、これに当選して米国に来る人々、H-1B経由で苦労しつつグリーンカードを取得した身からすると、根性というかw、何とかやっていこうという熱意に欠けるように感じていた。実際このプログラムで渡米した知り合いでもアメリカで上手く行かなくなり出身国に帰ってしまった人も複数いる。

ただ、その偏見もこの記事を読んで間違いであることに気付かされた。

 Abdi Nor Iftin fled Somalia only to land in one of Kenya's worst slums. When he won the US green card lottery his problems seemed to be solved - but it turned out to be the start of a whole new struggle.

BBC News - Abdi and his Golden Ticket to the US

ソマリア人のAbdi、子供の頃から「自分はアメリカ人になる!」と信じて疑わず、"Mr.America"と呼ばれるほど。その頃のソマリアイスラム系al-Shababにコントロールされていたんで、その後兄とケニアに難民として入国。運良くこの永住権くじに当選したのはいいけれど、アメリカ入国ビザの審査のため大使館でインタビューを受けなければならない。そのインタビューの前にケニアのナイロビでal-ShababがWestgate Mallテロを引き起こす。その後ケニア当局はソマリア難民を見つけ出しては国外追放・キャンプ送りにするという状況に。逃避行を続けて食料もなくなり、死を覚悟した時も有ったらしい。インタビューには3種類の書類が必要なんだけれど、そのうちの一つが無犯罪証明。これを受け取るためには彼を捕まえようとしている敵陣である警察に行かなければならない。なんちゅう…。

詳しくはリンク先にあるけれど、結局念願、bofisがかなってアメリカに入国できた彼の最後の言葉が泣かせる。

"You know what I just love more than anything?" he asked me recently. "Ice cream! People say it will make me fat, but I want to be fat. I've been skinny my whole life, and now I don't care, Leo, I don't care!"