北カリフォルニアの中でもかなり北の方、ハンボルト郡。ゴートチーズで何度も全米1位になったHumboldt Fogぐらいしか知らなかったけど、
そこのEurekaというところのお話。
アメリカを蝕むオピオイド。ご多分に漏れずここでも蔓延。刑務所から1マイルほどの道路はゾンビのような精神障害すれすれの人々で溢れているんだそう。刑務所から出所したばかりのゴードンさんのインタビューなんだけど、多分オピオイドで歯がぼろぼろなのか喋りがよくわからない、というかかなりハイな様子。
このユーリカ、殺人件数はサリーナスやイーストベイのリッチモンドと同等、しかも人口はずっと少ないのに、なんだそう。人々はこの状況が当たり前、希望のきの字のない状況。なのでニュースにもならないし、問題視もされない。しかも"Realignment Act"のため、州刑務所から囚人が郡刑務所に責任を移管されて犯罪者が溢れている状況なんだそう。
何が言いたいかって、外側からだけ見るとチーズが美味しい大自然の地域、としか見えないけれど、マイクロ視点だとこういった問題を内包している、閉塞感の塊みたいなコミュニティって実は結構多いんじゃないか、ということ。なかなか上層まで問題が上がってこないからな。というかその仕組自体がないし。NPRで取り上げるのが精一杯。
