私の向かいのオフィス、最近までずっと空きだった。そうなる前は、サンクト・ペテルスブルグにいる隣のチームのメンバーがローテーションで３ヶ月ずつ詰めていたんだが、ある時点からぱったりこなくなった。ロシアはビザ免除プログラム加盟国ではないので、商用でアメリカに入国するにはB-1ビザが必要だが、この「商用」という定義がどうやら曲者らしい。同じビジネスでも、”ミーティング”や”契約”なら許されるのだが、こっちの社員と同じような仕事をするのはだめらしいのだ。それで、待ったが掛かった形になっていた。なるほど、これはこれでアメリカの雇用を保護するという見地から筋が通っている。
ところが、今日からまたロシア人メンバーがやってきた。話を聞いてみると今回は一ヶ月詰めるらしい。今までの経緯から、間違いなく移民弁護士の判断を仰いでいるはずだが、いったいどうなってるんだろう。移民法、摩訶不思議である。
ところでサンクト・ペテルスブルグ、英語だとセントピータースバーグである。初めて聞いた時はどこのことかさっぱりわからなかった。
