Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

日本人がシリコンバレーで働くには

よく、掲示板や雑誌などで、”アメリカで働くにはどうすればいいのですか?”という記事を読むたびに、自分がたどったようなキャリアパスはマイナーなのかなぁと思うことしばしば。が、そうでもないようだ。

外資系企業日本法人、特にテクノロジー企業の日本法人にエンジニアとして就職して頭角を現すと、自然とシリコンバレー本社へ転籍するというキャリアパスが生まれる。こういうパスでシリコンバレーに来て活躍している人がけっこう多いのは、新しい発見であった。

自分の場合、頭角を現したかどうかは別として、ほぼこのパスを歩いてきた。自分の知り合いの日本人もこのパス経由の友人がかなりの数を占める。ただこれはあくまでシリコンバレーだから成り立つことであって、一般的なアメリカに押し広げることはできないだろう。私の場合、”シリコンバレーで働く”ためにシリコンバレーに来たわけではなく、自分のやりたい分野の企業がたまたまシリコンバレーにあったため(かつ日本支社はどうしても下請的要素が強いため)にここに来たのであるが、6年間どっぷりつかった結果、すでにシリコンバレーから離れられない身体になっている。これは日本人には限らないが、こういった輩のおかげでバブル崩壊後もこの辺の住宅の価格が下がらないのかもしれない。