第一回目のPresidential Debateがswing stateの一つであるフロリダのマイアミ大学で行われた。
お互いのポリシーを非難しあう姿を見ているうちに、Kerryの発言中はFahrenheit 911の映像がだぶり、Bushの発言中はJibJabの"This Land Is Your Land"が（特にKerryをwaffle呼ばわりする部分）頭に流れるようになった。結局Kerryの主張はBushが911と関係ないイラクへ先制攻撃を仕掛けたこと、Bushの主張はころころコウモリのように変わるKerryの態度への攻撃に終始しているように私には見えた。Bush、しばしばなかなか言葉が出てこず、カンペに頼るシーンが散見されたが、Kerryについて"He's been consistent on being inconsistent."と言ったのはちょっと笑った。
このPresidential Debate、やる前に双方３０ページもあるルールブックにサインするそうだが、それにはディベートの進め方から演壇の高さまで、きっちり規定されているそうである。また論敵のことをそれぞれ名前で呼ばず、"President"、"my opponent"と呼ぶのも結構新鮮だ。しかしそれよりも何よりも、どちらが大統領として適任かを実際ディベートで知ることができるアメリカのこのシステム、この点に関しては日本の首相選びよりは格段に公正であると思う。
