Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

Breaking The Bubble Of Food Writing: Cultivating Diverse Stories

Bay Area Bitesに載っていた、黒人のフードライターのコラム。

これは読んでて面白い。レイシズムではないけれど、黒人のライターが食べ物の記事を雑誌なりウェブなりに出版する際の、見えないバリアについて書いたもの。この人、数年前のJames Beard Awardの賞を取ったの本の著者。

 彼によれば、

  • 有色のライターが彼・彼女のバックグラウンド以外の一般的なグルメ記事を書くのは、十分実力が有ったとしても白人のライターと違って採用されづらい。ああ、これはあれだ。これに共通するかも。

  • 例えば彼のエスニシティである黒人ソウルフードの記事を書こうにも、キング牧師の日や、Black History Monthである2月じゃないとなかなかOKが出ない。しかもしばしばその機会も白人の、能力的に妥当でないライターに割り振られたりするらしい。これはレイシズムとかじゃなくて、ターゲット読者層にダイバーシティを提供する、という目的ではなく逆に白人の感覚に絞った内容にする、という目的があるらしい。

この2番めで思ったのが、前に書いたこれ、

この時は黒人の"artisanal"な文化が白人に"whitewash"されてる!と書いたけど、実はそれだけじゃなくて白人に受け入れやすくなる、という理由からかも知れない、とちと思ったり。