いろいろ常識はずれな逸話があるけれど、多分これはその中で一番。
ピーター・サガンの自伝が出るらしいけど、その中の一つ。
これは自転車に乗ったことがないとわからないけど、走行中後輪が振られても立ち直れるけど、前輪のバランス崩したら間違いなく落車する。プロのレース集団でも間違って前のライダーの後輪に自分の前輪ハスってクラッシュ、は日常茶飯事。んで、だ。
上の逸話は今年のパリ・ルーベ。いくつかのコブルセッションを終えたサガンのハンドルバー、ステムが緩んで左*1に30°ほど曲がってしまう。このままじゃスプリントもできないし、まず次のコブルセクションでアウト。しかも道が狭いんでサポートカーも呼べないし、ニュートラルバイクの交換も時間かかってしまう…。
ここで彼が思いついた"idiot"なアイディア。前走者の後輪に「故意に」自分の前輪をぶつけて30°の歪を戻すこと。もうほんとこれは信じられない。
Arenberg Trench pic.twitter.com/yxbyspMk6U
— Naoto Sato (@naotoj) April 8, 2018
今年のパリ・ルーベは自分も観てたけど、自分はおろか、解説者の誰も気づかなかった。こんな常軌を逸する荒業が行われていて、しかも優勝してしまうとは…。
*1:右?"north-west"ってどっちだ?