カリフォルニア州、ゴールドラッシュがあったこともあり、その後寂れてしまったゴーストタウンも多い。その多くは現在ももちろん観光地としてポピュラーだけれど、そのうちの一つ、"Bodie"に関するこの記事が面白かった。
Legend has it that any visitor who dares to take anything -- even a rock -- from this Gold Rush ghost town, isolated beyond the eastern Sierra, will be punished.
言い伝えによれば、「このゴーストタウンの如何なる物を盗んだ者はバチが当たる」という呪いがあるんだそう。
しかし実はこの呪い、器物の盗難に困り果てた州立公園管理者が作り上げた策。今でも次から次へと「ごめんなさい」レターが郵便受けに大抵入ってくる。作り話を信じて自分に起きた不幸が呪いのせいだと思い、盗んだものを返してくる手紙が跡を絶たず。
ということで盗難防止効果ももちろんあるけれど、問題は戻ってきた「盗難品」。盗難なのでいちいち盗難届を警察に出す必要がある。その煩雑さよりさらに問題なのがその「盗難品」がどこから盗まれたのかわからないこと。なので戻しようがなく、ディスプレイに陳列するか、最悪箱に入ってお蔵入り…。
ということでレンジャーさんたち、現在は「呪い」を強調せず、「大きな博物館」としてツアー等で「博物館のものは盗らないでしょう?だから持っていかないで」と説明しているらしい。