Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

今日の英語:currant

= (植物の)スグリ

スグリスグリぞく、学名:Ribes、和名漢字表記:酸塊属)はスグリ科の一つ。APG植物分類体系ではスグリ属だけをスグリ科として扱う。

スグリ属 - Wikipedia

このスグリ属の下に、blackcurrant/redcurrntが属している。カラントは前からパンに使っていて、そこでもちょっと書いたけれど、

スグリはカシスとも。アメリカのドライフルーツで手に入る"Zante Currants"は実はスグリ属ではなく、"Black Corinth"という種の小さいぶどう。面倒なのはこの"Zante Currants"、アメリカ以外の英語圏では"Currants"が通称。

これだけでもこんがらがっているのに、こんなのを読んで、

アメリカで手に入らないイギリスの食品」としてカラントが挙げられていたから。理由は、

In 1911, at the request of the timber industry, the US government banned the growing of all genus Ribes—blackcurrants, red currants and white currants (Ribes rubrum), and also gooseberries (Ribes uva-crispa), another fruit that’s well known in the UK but virtually unknown here. Crews with herbicide sprays wiped out cultivated currants and even went after wild species. In 1966, the US government ended the ban, but individual states could still ban currants, and some still do. However, the development of fungus-resistant varieties of blackcurrant led to several US states lifting the ban.

材木に使う松の木の害になるきのこの菌の媒体にカラントがなっていて、政府がカラントの生産を禁止したため。1966年にその禁止令が解除、菌に耐性のついたカラントも開発されたけど、その経緯もあり生産量は多くない。

ああ、そういえば昔奥がやっと手に入れたレッドカラントを富豪的に使ってしまって叱られたことが😅

ところでcurrantの語源だけれど、blackcurrant = black corinthからもわかるように"Corinth"というギリシャの地名。なるほど「コリント」ですね。聖書に「コリント人への手紙」というのがあり何故か頭に残っている。「コリントゲーム」というピンボールみたいなやつが確か昔あったと思うけど、これもそうかなと思ったら、

日本へは昭和初期に小林脳行(樟脳など防虫剤の輸入製造販売会社、1984年に倒産)がピンボールゲームの一種をコリントゲームの名で紹介し、流行をもたらした[1]。釘を植え穴を開けた盤上に10個の鉄製の小球を順次発射し、穴に記された得点を合計して競うゲームで[1]コリントの名は小林脳行が自社名の小林をもじった商標名とされる[1]という説が一部に流布されている。しかしコリンティアン英語版・バガテル(Corinthian bagatelle)という呼称も実際イギリスには存在しており[2]、コリントの名が完全に小林脳行のオリジナルなのかは疑問である。

スマートボール - Wikipedia

 「小林をもじった」www。というかあの小林脳行が紹介していたとはw。モスノーの会社だよね?