Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

バーンズ復活の兆し

久しぶりにWRCのお話。

病気療養中のリチャード・バーンズが退院した。担当医は、脳腫瘍の治療が順調に進んでいると見ている。昨年のラリーGB直前に失神した後、星状膠細胞種と診断され、今シーズンのスバル加入を断念したバーンズだったが、長期に渡る放射線治療を終了。5月の終わりに退院したが、化学療法のはまだ続けている。

「治療はまだ続いている。彼の身内の人々が今感じていることは、治療が進んでいるということと、やっと人並みのラインに立てた、ということだと思うよ」とはバーンズのコドライバー、ロバート・レイドの談。

これはグッドニュースである。2001年のWRCチャンピオン、去年運転中にいきなり意識不明に。診断の結果、脳腫瘍と判明。一秒の何十分の1の判断力を要求されるWRCドライバーにとって、これは選手生命(というか人生自体)をたたれかねない事態だ。想像もできないような失意のどん底に突き落とされたはずである。自分で言ったらなんだろう、両手切断でキーボードがたたけなくなるようなもんだろうか、いやもっとだな。とにかく人並みまで復活してきたようで嬉しい限りである。