うちから１５分ほどの所にある箱根園というところでフェスティバルがあったので行ってきた。この箱根園、今世紀前半に作られた日本庭園で、松、檜、楓などの植物や、実際に京都にあった茶屋を日本から輸入し、こちらでリビルドした物らしい。フェスティバルということで三味線の演奏や和物の販売、サイレントオークションなどが開かれていた。建物は見た感じ温泉にある古風な旅館といった感じで、長男も”なんか懐かしい感じがするね”とのこと。８年しか生きていないのに懐かしいというのもおかしいが、まあそう思ったそうだ。
アメリカなのでこの建物も土足であがるのだが、和式の家なのでなおさら違和感がある。その敷居をヅカヅカと踏む輩がいるのでなんかむずむずしてしまう。
オークションの建物で一人のおじいさんが折り紙を折っていた。子供のために器用に１ドル札から象を折ってもらっている間、しばらく話をしたが、８０なのに皺ひとつなく、耳も全く達者だった。こちらに６０年も住んでいるそうで、戦争時はアメリカ軍通訳として働いたそうだ。軍では始めはいじめられたそうだが、柔術（こだわりを持って柔道と言わなかった）で一目置かれるようになったとのこと。さすがに長生きしていると、人に語れる話が尽きない。
外には日本から持ってきた植物が所狭しと植わっている。また小さな池があり、たくさんの錦鯉、亀、メダカなどがいて子供達は興奮状態だった。しかし、頭上にたわわになっているインゲン（？）の実をこっそりもいでそーっとポケットに忍ばせた白人のおばはん、それは立派な犯罪行為でっせ。
