Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

「ダ・ヴィンチ・コード」

久しぶりにこの手の本を読んだ。
がーっと読めるし、おいその理論展開はないだろ、という部分もあるが、面白いことには違いない。
しかし筋書きや、いろいろ書いてある蘊蓄よりもガツンと来たのは”聖書は人間によって書かれた物であり、そこには書き手の恣意が入っている。”という解釈。
いくら不敬虔なカトリック教徒でもそんなことは思いもしなかった。しかし”歴史”が勝者によって作られてきた物語であるように、聖書(少なくとも新約)もキリスト教徒によって作られた物という解釈は十分に説得力がある。
最近レバノンでこの本が発禁処分になったそうだ:

 [ベイルート 16日 ロイター] レバノン当局は、世界的ベストセラーとなっている長編ミステリー「ダ・ビンチ・コード」(ダン・ブラウン著)を、カトリック界からの苦情を受けて発禁処分としている。

このような行為自体が、”聖書が恣意的である”という推論の裏付けになってるんではないだろうか?自信があるなら堂々としていればいい物を。。。