Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

WIRED NEXTFEST.2004*1

午前中の早い時間に行って正解だった。
やっぱりこういう近未来を予想させるハードウェア系のイベントと比べると、ソフトウェア開発(その中でも特に自分が関与している部分)って地味な仕事であると実感する。なによりもvisibilityがまるで違う。このイベント、幼稚園の頃に感じた、この絵の具とこの絵の具を混ぜるとこんな色になるんだぁ!という純粋な発見を味わうことができる。朝出かける前に、ユウスケにこのイベントの解説が載っているWIRED Magazineを見せたんだが、初めはめんどくさそうに読んでいたのが、最後は熱中して読んでいた。やはり何か神経をくすぐる物があるんだろう。
エントリーはそうそうたる研究機関からの物。各企業のR&D部門からはもちろん、MIT Media LabやStanford、日本からも東京大学神奈川工科大学からの出展があった。神奈川工科大学の出展は"Power Assist Suit"。一言で言うと”大リーグボール養成ギプス(古〜)”の正反対のスーツである。筋肉の動きを感知し、それをエアポンプでアシストするといる、”モビルスーツ”を地でいくような物である。東大のは"Optical Camouflage"。おおざっぱに言えば”カメレオン”と同じである。ミソはコート自体が発色するのではなく、反射率のよい素材に背景を投影して反射させるという仕組みのようだ。
ただ、学生がこのコートを着てデモをしていたんだが、何とも不思議な動きをしていた。愛想笑いをしろとは言わないけれど、せっかくすばらしいアイディアなんだから、もうちょっと見栄えに気を遣っても良いんじゃないかな。
楽しいイベントのあとはおいしい飲茶。気候も言うことなし。至福の日曜日だった。おかげでザ・チャリのメンテはできず(笑)。