Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

"真実"を歪める。

第二次世界大戦終戦時、北朝鮮に日本人将校の娘として滞在していた著者が日本に出国しようとした時の手記:

So Far from the Bamboo Grove

So Far from the Bamboo Grove

この本がボストンの中学校の指定図書になっていることが問題になっているらしい。確かにある一日本人の手記を指定図書として生徒に読ませるのはバイアスがかかり過ぎというきらいもあるが、このことに対して当地の韓国領事館から抗議の声明がマサチューセッツ州の教育部門にあったそうである。

In her letter, Youngsun Ji, consul general for the Republic of Korea, said the book gives "a false and distorted view of Korea as a country and of the Korean people." The local consulate, based in Newton, further complained that the book depicts Koreans as "evil predators" and asked the state to "seriously reevaluate the appropriateness of this book for reading at the middle school level."

この著者が経験してきたことはこの著者にしかわからないし、その手記がどれだけそれを正確に表現できているかは著者を含めて誰にも分からないはずである。それを領事自ら”虚偽および歪められた見解”と決めつけるのはどうかと思うのだけれど。
さらにamazon.comの方のレビューには(大部分が削除されてしまった様子だけれど)、"distorted TRUTH"とかある。"歪められた真実"ねぇ、いったい真実ってなんなんでしょう。