Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

その盲目的な政府への忠誠はどこから…。

サンフランシスコの聖火リレーの時、こんな事を書いた:

中国本土のように報道規制のないアメリカのメディアを見聞きできる立場の在米中国人は今回の件についてどう思っているんだろう。

会社の中華メーリングリスト、最近はいろんな話題で忙しい。今日爆発してたのは先日のCNNの中国政府への不適切発言への謝罪要求について。そのメール群を見ていると、彼らの中には西のメディアはバイアスがかかっていて、中国のメディア(例えば新華社)は正しいと盲目的に信じているケースが散見される。中にはCNNなどはチベットのサポーターで意図的に罠を仕掛けていると言い出す始末。
そんな中で固まってしまったのがこの一文:

I believe for past 30 or 20 years, what it brought to Chinese people is much better than any other gov on the world

この文脈で'it'は中国政府をさしている。西のメディアがどんな報道をしてもそれはバイアスがかかっていて、中国のメディアを盲信するとアメリカに住んでいてもこういう結果になるらしい。天安門事件とかはどこへ?
ただ議論に参加していた中国人のうち、一人だけが中国政府に批判的なスタンスを貫き通していた(だから議論が爆発したんだけれど)。政府を客観的に観察できる(というか最低盲目的に信じない)中国人が出現したということだけでも、昔よりは情況が良くなったと捉えるべきなんだろう。