Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

禁断のトレーニング。

これもBicycling Magazineより。こっちはウェブにも記事として載ってた。
Don't Do This! Ever!
元プロレーサー、現Team SlipstreamのCEO、Jonathan Vaughtersが教える禁断のトレーニング方法。通常はタブーとされた物ばかりだけれど現実に効果があるらしい。

自動車のドラフトを使う。

考えただけでも危険なのはすぐわかるけれど、高速走行する集団をシミュレーションする唯一の方法らしい。車が急ブレーキを踏んだらどうなるか、その時はジャンプして車にしがみつくのが最も安全な回避策。ちなみにUSA Cyclingのルールブックに載っているTTの記録の多くはNew MexicoのMoriartyという場所で作られていて、その理由は高地だからとか路面がフラットだからだとかいわれているそうだけれど、筆者が実際に記録更新した経験に依れば、理由のひとつはちょうどいいスピードで走るトラックが沢山いて、そのドラフトを利用しているからとのこと。

Bonk Training

これは凄い。2日間のトレーニングで、初日は3〜5時間の集中集団走行。うちに帰っても何も食べず、数時間後に何事もなかったかのように普通に軽い食事。二日目、起床しても水またはコーヒーなどカロリーの無い物以外摂取禁止。ウォームアップの後、全力の95%で一時間トレーニング。もちろんbonk(ハンガーノック)になって、脂肪、蛋白質、そのほか燃やせるものなんでも燃やすという、拷問状態になる。これを月に3〜4回繰り返すことで、体が脂肪を燃やす方法を覚え、糖分をここ一発のときのために蓄えることが出来るようになるらしい。

On/Off (10/20) Interval

通常の分単位のインターバルではなく、非常に短い周期で行うインターバル。10秒スプリント、20秒イージースピンの繰り返しを10分間続ける。スプリントは全力で、20秒の休みも脚を止めてはいけない。このインターバル、あんまり良く効くんでマル秘トレーニングだったそうだけれど、きつすぎてこれを実行できる人があんまりにも少ないんで公開しても構わないだろうということで載せたとのこと。

二日続けてのインターバル。

どんなコーチに聞いても二日続けてインターバルすると溜った乳酸のためピークパワーが下がり、そのシーズンを棒に振ると答えるはずだけれど、実際は効果があるらしい。二日目は疲れて心拍も上がらないけれど、パワーは上がるそうである。
元プロレーサー・現プロチームディレクターが証言しているんでガセではないだろうけど、自転車で飯を食っていく人以外は雑誌で読んで豆知識として知っておくぐらいが丁度いいんだろう。