今週一杯2人のコントラクターがイスラエルから出張に来ている。うちの製品はアラビア語・ヘブライ語をサポートしているのだが、そのテストを彼らにやってもらっているのだ。アラビア語・ヘブライ語ともに、bi-directionalityという共通の特徴(通常は右から左方向に書き、数字やラテン文字の時は左から右に書く)を持つために、ソフトウェア開発上は同様に扱う事が良くある。
この2人、実は一人はユダヤ人、もう一人はパレスチナ人なのだ(ユダヤ人の言葉はヘブライ語、パレスチナ人はアラビア語が公用語である)。端で想像するのとは裏腹に2人は仲良く仕事をやっている(ように少なくとも見える)。イスラエル本土では大変なことになっていて、suicide bombingが連日のニュースのトップを飾っているが、一部の過激なグループを除く多くの国民は実はこの2人のように別に敵対心を抱いてはいないのではないかと思ってみたりもする。
ユダヤ人の方はアメリカ生まれだ。その後イスラエルに移住。ユダヤ教徒は希望すればいつでもイスラエル国籍がもらえ、イスラエルに帰国できるらしい。イスラエルには徴兵制度(除パレスチナ)があり、ユダヤ人の大多数は銃を保有しているそうだ。
パレスチナ人の方はイスラエルとパレスチナの境界近くのかなり危険な地域に住んでいるらしい。会社への出勤途中に銃撃(!)されたことがあるそうだ。平然と話すだけに恐ろしい物がある。
これだけ2地域の関係がこじれてしまうと、簡単に修復するのは難しく思えるが、彼らのためにも一刻も早く2地域の間に平和が来ることを願う。