Hole In The Wall

カリフォルニア州サンノゼ在のソフトウェアエンジニア。

サインツ引退。

久しぶりにWRCネタ。
先週のツールドコルスで後2戦を残して早々とローブがドライバーズタイトルを決めたが、その後に入ってきたニュース:

WRC最多26勝の記録を持つカルロス・サインツが、今シーズン限りでのWRC引退を発表した。42歳になるサインツは、家族との過ごす時間を増やすことを望み、残留を求めるシトロエンからのオファーを断った。「16年間、世界選手権で走ってきた。この2年間は悪くない成績を出せてるし、かなり充実した時間を過ごせていると思う。ただし、自分にとってラリーとテストを含めた今年の16戦は非常に厳しかった」と語っている。

ついにマタドール引退。サインツといえばやはりトヨタ日本初メイクスタイトルの功労者であろう。ミリ単位の指示をメカニックにするほどの細かさでCelica ST185をチャンプカーに。圧倒的な早さで勝つのではなく、どちらかというと他のドライバーが脱落していく中、しぶとく生き残って勝利を物にするタイプである。スバル時代はその繊細さが災いしてか、ドライバーズタイトルのかかる最終戦でウェールズの土手に突き刺さってしまったりとか、何度かあった気がする。なので最多勝記録保持者であるにもかかわらず、ドライバーズタイトルは2度しか取っていない。まあ無冠の帝王マルック・アレンよりは良いけれど(笑)。
これでGroup A時代から活躍している主なドライバーすべてが現役引退したことになるが、一つの時代が名実共に幕を閉じたと言っていいだろう。