エンロンが破産して、今日でちょうど一年だ。
この事件は株価下落、景気後退という直接的影響をもたらしたが、間接的にも我々庶民に影響しようとしている。経営の不透明さを産んだのは役員へのストックオプションのせいであるという議員達がストックオプションの経費計上を義務づけようとしているのだ。
思うに、これは大きな誤りだ。経費計上が義務づけられれば当然オプション発行数が激減し、一般従業員のモチベーション向上という本来のストックオプションのメリットが薄れるだろう。オプションが不透明なんだったら、いつ、誰に何株発行したかをはっきり公開すればいいのだ。そもそも、5年先にどうなってるかわからないオプションの値打ちを評価して経費計上するなんて、捕らぬ狸の皮算用以外の何者でもないじゃないか。また、オプションの価値をテキトーに評価してさらなる会計操作の可能性が出てくるんじゃないかと思うのだが。
今日の英語: rank and file = 一般従業員。もともと軍隊の兵卒の意。